TraceMasterMultiX

現場観測から成果までこれ1本でシームレスに対応

TraceMasterMultiXは従来の32bit版でも十分な操作速度とデータ容量が扱えることを特長としておりましたが、昨今の計測機器で取得するデータの高精度、高密度によるデータの大容量化に対応すべく64bit版として生まれ変わりました。

32bit版とは、画面回り、操作性、データが全て同一でエンジンコアのみ64bit対応とすることで、現場では32bitと内業では64bitと混在している状況でも対応が可能になっています。

昨今の現場用コンピュータはWindows10/64bit標準となっています。現場作業も64bit版が当たり前の時代となり、さらなる効率化を実現しています。

現場でも64bitで作業速度をアップ

TraceMaster MultiX



主な特徴

画像データの容量アップ

tiff、bmp、jpgで今までの240%以上(当社比)の大容量画像データをインポートすることが可能になりました。
インポート後は拡大、縮小、画面移動など負荷がかかる操作でもスムーズな表示速度を実現しています。
これにより、要求精度を満たすものであればオルソを配置してトレースが可能になります。
また、実測データと重ねれば、道路内は実測で、道路外はトレースといった業務にも仕様が可能になります。
(下記のデータで1枚300MB以上のオルソtiffを40枚貼りつけています)

画像データの容量アップ
点群データの容量のアップ
地上レーザーやドローンで作られた点群データをインポートし、単点の抽出など幅広い使用が可能になりました。
点群を間引くことなくインポートできますので、細部の単点を取得することができます。
実測データと重ねれば取得が困難だった危険個所の単点を取得することも可能です。
今までの560%以上(当社比)の点群をインポートすることが可能になりました。
点群データの容量のアップ
点群データから単点の抽出
背景にインポートした点群データから、ダイレクトに単点(独立標高点)として抽出することができます。
急傾斜地など危険な箇所の標高を取得することができます。
点群データから単点の抽出
DM・SXF・DXF・SAFを標準装備

・DM
3D-DMに対応しています。もちろん間断区分、転位区分にも対応していますので、航測DMを忠実に表現します。また、論理チェックも標準装備です。拡張DMまで含めて、作業規程通りのDMデータになっているかを、色分けでビジュアル的に表示します。

DM対応

SXF
新たにLEVEL3までサポートしました。 TraceMasterのデータをインポートし、CAD製図基準(案)のレイヤーに自動変換する機能も装備しています(DM属性が添付されているデータに限ります)。

DXF
入出力を強化し、3D-DXF、各バージョン対応、公共座標出力が可能となりました。

SAF
道路工事完成図等の納品成果データ SAFデータにも対応しています。

新しいレイヤー管理

TraceMasterでは難しかった、レイヤー管理を実現。図面単位の他に、図形単位など複合的なロック機能でデータ作成を支援します。

リアルタイム作画

よりビジュアルな入力を・・そんなご要望にお応えし、作図中のデータをリアルタイムに表示。データ作成時に方向のあるデータをリアルタイムに表示し、データ入力ミスを防ぎます。

CAD描画機能の強化

線分上に文字やマークを配置すると自動的に線分がカットされて表示されます。
(文字やマークを移動すると隠れていた線分が表示されます)

CAD描画機能の強化

法面作図を半自動化しました。また、描画も法高を1とし幅を合わせることで、法高が縮まれば間隔も狭くなる描画が可能になりました。

法面の自動作成

モードの切換で、直線⇒曲線⇒円弧と連続線分で描画することが可能になりました。
下図のような建物でも【直線】⇒【直線】⇒【円弧】とモードを切換えて連続で閉図形の作図が可能です。

ワールドファイル(tfw、bpw、jpw)、GeoTiffに対応しています。複数枚の読込が可能で、透過モードになっていますので重ねて表示する事が可能です。またラスター毎に色を変える事も可能になっています。

jpw対応

マルチウィンドウをサポートしました。最大8面まで、異なるデータを呼出し部分複写などの編集が行えます。

マルチウィンドウ対応
新しい製品構成

データの作成・編集部のCADをコアとして、観測部分をオプション化。重複したソフトが必要なく、貴社の業務に応じた製品構成を選択することができます。

ビューワーを装備

プロテクトを着けなくても、ビューワーとして起動することができます。DM、SXF、SAFをインポートしてプリントアウトを行ったり、距離や面積の計測など行うことができます。

カスタマイズの事例

Trace Master MultiXは、コマンド部分の一部をユーザーに開放しています。
これを利用して特殊なマークや線分を作成し登録することができます。合わせて特殊なDMコードとの組合せも可能で、様々なデータ作成に利用することができます。
道路台帳DM用に、道路起終点記号やデリネータなど、台帳項目の旗上げや幅員線など自在なコマンドの作成が可能です。

カスタマイズ1

SXF出力を目的としたレイヤーの自動振分など、コマンドとレイヤーの組合せも自由に行うことができます。

カスタマイズ2

オプションソフト