TraceMasterの歴史
TraceMasterは、1994年の測量設計システム展で電子平板システムとして発表以来、現場で使用するコンピュータの変遷とともに進化を遂げてきました。採油ハードウェアとソフトウェアリリース、無線通信システムの変遷をご紹介します。

【TraceMaster】は、㈱ピー・エス・トラストの登録商標です。(商標登録第3294044号)

 
ノート型
ペンコン型
製品リリース
通信機器
備考
1994年 SHARP
PC-8650J
  TraceMaster   測量設計システム展にて業界初の電子平板【TraceMaster】を発表しました。田村式三脚に取付ける形式で、現在も同様のスタイルで観測しているお客様もいらっしゃいます。
1995年

SHARP
PC-8901J

Stouty
S-1000
TraceMaster-Pen 特定省電力無線

防水タイプのペンコンがリリースされた事により、現場での機動性が大きく上がりました。ペンコン特有の機能【手書き】もこの時期にサポートしました。また、通信システムとして八重洲無線をサポートしたのもこの時期です。
1996年   Stouty
S-2000
Edit   ペンコンをリリースし、内業編集専用の【Edit】をリリースしました。現在、各メーカーも同様の構成にしていますが、当初から編集用の必要性を考え分離させていました。電子平板の作業形態を構築したと言えます。
1997年 PRONOTE
CF-25
 
Stouty
S-2100
    現在のPanasonicCF-19の初期モデルであるCF-25がリリースされました。ノートパソコンでありながら防水・防塵で現場作業に大きく貢献しました。
1998年   Stouty
S-2105
 
EditWin PHS
  
  
MS-DOS版の最終バージョン5.0Cをリリースしました。この段階で既にDMフォーマットを意識し属性をデータに持たせています。
1999年 PRONOTE
CF-27
COPERNICUS RW-1270
  
TraceMasterWin   反射型の液晶を搭載したペンコンがリリースされ屋外での視認性が格段に上がりました。当初はMS-DOS版で動作させていましたが、Windowsへの移植が完了し、Win版への切換時期になりました。防水設計ではありませんでしたが、現場での視認性と動作の軽いTraceMasterWinとの相乗効果で、ベストセラー機となりました。現在でも、まだまだ現役で活躍している名機です。通信システムも、PHSトランシーバーモードを利用した方式に切換になりました。記憶メディアもこの時期からFDからPD、MOといった大容量のものに変わってきています。
2000年          
2001年 PRONOTE
CF-28
      ハードとバンドルし一体で商品化を行ってきましたが、Windowsの普及とともに、お客様のニーズに応えるべく、TraceMasterWinをパッケージ商品に切り換えました。
2002年   TOUGHBOOK
CF-07
 
TraceMasterPlus!   モニターとCPU本体の分離型がリリースされ、現場作業が軽量・コンパクトになりました。ハードが軽量・コンパクトになった事により、電子平板を他用途で使用したいご要望が増え、現場で行う計算を標準で盛り込んだ【TraceMasterPlus!】をリリースしました。また、カシオより同じく防水・防塵のペンコンがリリースされ、価格が安い事もあり一部のお客様に指示されましたが、生産台数が少なく短命に終わっています。
 
    CASSIOPEIA
MPC-701M
   
2003年 PRONOTE
CF-29
TOUGHBOOK
CF-18
    ノートパソコンのモニターを回転させ折りたたんでペンコンとして利用できるパソコンがリリースとなり、内業・外業が1台で済むようになりました。Panasonicのご好意により、試作段階のモデルをお借りして測量展に出展しました。
2004年     TraceMasterFit PIN-PHS
国土交通省より地形図成果はDMに・・・電子納品を見据えてフルDM仕様の【TraceMasterFit】をリリースしました。DM論理チェックを標準装備した画期的な製品です。
2005年          
2006年     TraceMasterMultiX
DM・SXFなどの電子納品と平面図としてのアナログ描画性を兼ね備えた【TraceMasterMultiX】をリリースしました。TraceMasterの操作性・機能をより高め、スローガンであります『現場主義!!』を実現した製品になっています。通信システムも最新のBluetoothをサポートしました。
2007年   TOUGHBOOK
CF-19
 
MultiXのオプション強化を図りで縦横断観測・図化、線形計算をリリースし、幅広い利用が可能になりました。
    HandyBrain
RZ-1501
    
TraceMaster
  MultiX-Field
  TraceMasterMultiXのWindowsCEの移植を行い【TraceMasterMlutiX-Field】をリリースしました。PDA機器に登載し軽量な現場の環境を実現しました。
2008年   KOHJINSHA
SA


HP
2190
  
MultiX-Eco
 電子野帳システム
MultiX-Eco
 縦横断システム 
MultiX-Eco
 簡易平面システム

コンパクトモバイルの採用に伴い、MultiXのオプションをWindowsXP上でスタンドアローンで動作するようにしました。これにより、地形測量以外の用途への拡大と携帯性を兼ね備える事が可能になりました。
2009年   TOUGHBOOK
CF-U1

    防止・防塵のウルトラモバイルが発表され、MultiX-Ecoの優位性が益々アップしました。
また、MultiXのオプションで、【面積計算/図化】をリリースし、一気に利用範囲を広げています。
さらに、ラスター編集オプションをリリースし、画像データの編集、補正を可能としました。
2010年   Let’sNote
CF-C1

 
頑強な防水・防塵対応ではありませんが、バッテリーの持ちが良く、軽量なタッチパネルモデルがLet’sNoteより発売になり採用しました。
また、Bluetooth通信ではSD1000を採用し、小型バッテリーと組み合わせてBluetooth通信キットを商品化しました。
MultiXは、3Dレーザー機器の普及に伴い、3次元機能を強化し、3Dトレースを実現しました。
2011年         3月11日 東日本大震災が発生し、津波により多くの尊い命が奪われました。
お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに、懸命な救助活動、ボランティア活動にご尽力された皆様に敬意を表します。
2012年   TOUGHBOOK
CF-D1

    ペンコンピュータタイプCF-D1が発売になり採用しました。
ワイド画面で、晴天時でも問題のない視認性とフラッシュディスクにより高速化が実現しました。もちろん防水・防塵です。
2013年

  Getac
PS236

    TraceMasterMultiX-Fieldに防水・防塵・耐衝撃仕様のPDAを採用しました。
テンキーを装備し、縦横断に最適です。
また、MultiXのオプションで、【用地測量調書作成支援】オプションをリリースし、さらに使用範囲を広げています。
  TOUGHPAD
FZ-G1

   
約1kgのペンコンピュータが登場いたしました。もちろん防水・防塵・耐衝撃仕様です。
サイドスイッチ付のタッチペンで操作性が向上しました。Bluetooth通信では、SD1000Uが発売開始となり、コンピュータ側のBluetooth無線がケーブルレスにすることができました。
2014年   TOUGHPAD
FZ-M1

     約550gのタブレットコンピュータが登場いたしました。もちろん防水・防塵・耐衝撃仕様です。WindowsPCで、Bluetooth Class1内臓の優れものです。MultiX-Eco縦横断、電子野帳に最適なマシンを採用致しました。
2015年          この年代からBluetooth Class1内臓のペンコンピュータが出始め、光波もClass1内蔵の機種が主流になったため、外付けのBluetooth機器が大幅に減少しました。初めての無線接続から20年の時を経てケーブルレスが実現しました。
2016年    TOUGHBOOK
CF-20

     ノートパソコンのモニター部を回転させてペンコンピュータとして使用するスタイルから、モニターを取り外して使用する【デタッチャブル】タイプとしてTOUGHBOOKが生まれ変わりました。
 2017年          
2018年    TOUGHBOOK
CF-33

     ノートパソコンのモニター部取り外して、ペンコンピュータとして使用するスタイルに進化しました。今まではポートプリケータを使用していましたがノートパソコンとして使用できるようになり出張など荷物の軽量化になります。